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腸ってなに? 働きとしくみ

🔹腸の場所と長さ

「腸」は、おへそのあたりから下腹部にかけて体内に収まっている長い管状の臓器です。
実はとても長く、小腸は約6〜7メートル、大腸は約1.5〜2メートルもあります。
これだけ長い臓器が、私たちのお腹の中でぐるぐると折りたたまれながら働いているのです。

🔹腸の主な構造

腸は大きく分けて 「小腸」 と 「大腸」 の2つから成り立っています。

小腸

食べ物を消化し、栄養や水分を吸収する場所

表面には無数のヒダや突起があり、効率よく栄養を取り込める仕組みになっています

大腸

小腸から送られた内容物から水分を吸収し、便をつくる場所

腸内細菌が多く住み、発酵・分解を行いながら健康を支えています

🔹腸の働き

腸の役割は、単に食べ物を消化して排出するだけではありません。
近年の研究では、次のような大切な働きがあることがわかっています。

栄養の吸収

食べたものを体が使える形に変え、血液を通して全身に届けます。

免疫の司令塔

体の約70%の免疫細胞が腸に集まり、病原菌やウイルスから守ります。

幸せホルモンの生成

セロトニンという神経伝達物質の9割以上が腸で作られ、気分や睡眠にも影響します。

腸内細菌との共生

善玉菌・悪玉菌・日和見菌がバランスを取り合いながら、健康を維持します。

🔹腸と脳の不思議な関係

腸は「第二の脳」とも呼ばれます。
これは、腸が脳からの指令を待たずに、自分で判断して動くことができるからです。
さらに、腸の状態はメンタルにも影響し、ストレスや不安が腸の不調を引き起こすこともあります。
まさに、腸と脳は“相思相愛”の関係なのです。

🔹腸をいたわるためにできること

・発酵食品や食物繊維を積極的に摂る
・規則正しい生活を心がける
・適度に体を動かす
・ストレスをためすぎない

こうした日々の積み重ねが、腸の元気を保つカギです。

🔹まとめ

腸は、長くて複雑な臓器ですが、私たちの健康・美容・心の安定に欠かせない存在です。
その働きとしくみを知ることで、毎日の生活の中で自然と“腸をいたわる行動”がとれるようになります。
次は、腸と深く関わる「腸内細菌」についても知ってみませんか?