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腸内細菌のはたらき

腸内細菌ってなに?

私たちの腸の中には、約1,000種類・1,000兆匹以上の細菌が住んでいます。
これらをまとめて 「腸内細菌」 と呼びます。
まるでお腹の中に“もうひとつの世界”が広がっているようなものです。

腸内細菌は種類によって性質や役割が異なり、主に次の3つに分類されます。

🔹腸内細菌の3つのタイプ

善玉菌

健康を守る働きを持ち、消化吸収を助けたり、免疫力を高めたりします。
代表例:ビフィズス菌、乳酸菌

悪玉菌

腐敗物質を作り、腸内環境を乱す原因になります。
代表例:ウェルシュ菌、大腸菌(有害株)

日和見菌

善玉・悪玉どちらの味方にもなり得る中立的な菌。
腸内環境のバランスによって立場が変わります。

🔹腸内細菌がしてくれること

腸内細菌は、ただそこに住んでいるだけではありません。
私たちの体にとって多くの大切な働きを担っています。

免疫力のサポート

病原菌やウイルスの侵入を防ぎ、体を守ります。

ビタミンの合成

ビタミンB群やビタミンKなどを作り、体の機能維持に貢献します。

短鎖脂肪酸の産生

腸の動きを活発にし、炎症を抑える効果があります。

メンタルへの影響

脳と腸は「腸脳相関」でつながっており、腸内環境が整うと気分も安定しやすくなります。

🔹腸内環境が乱れると…

腸内で悪玉菌が増えると、便秘や下痢、肌荒れ、免疫低下などさまざまな不調を引き起こします。
また、悪玉菌が作る有害物質は血液を通じて全身に巡り、慢性的な疲れやだるさの原因になることもあります。

🔹腸内細菌と仲良くするために

腸内細菌のバランスを良い状態に保つには、日々の食事と生活習慣がカギです。

・発酵食品(ヨーグルト、味噌、納豆、キムチなど)を摂る
・食物繊維(野菜、海藻、きのこ、豆類)を多めに摂る
・睡眠と運動のリズムを整える
・ストレスをため込みすぎない

こうした習慣が、腸の中の“小さな住民たち”を元気に保ちます。

🔹まとめ

腸内細菌は、私たちの健康に欠かせないパートナーです。
その働きや種類を知ることは、腸活を始めるうえでの大きな第一歩。
腸活とは?」や「腸ってなに?」とあわせて知ることで、毎日の生活に自然と“腸をいたわる行動”が増えていきます。